ギャル系女子が今日、黒髪おさげでやってきました。


あたしがぼけーっと話を聞いていたら、里原がため息をついた。



「今の話を聞いて、君は何も思わなかったのか?」



「へ?」



「だから…………何回も言ってるじゃないか。 俺は、君が好きなんだよ。」



「…………ほ、本当??」



いや、本当でしょ。


こんなクソ真面目が嘘着くわけないし。



「本当だ。でないとわざわざ眼鏡かけたり髪型キモくしないし。」



「それ、偽物なの?!」



「偽物というか……普通はコンタクトで、髪型も違う。
君に近づくために、これにしたんだ。」



「別に普通にしてたら良かったのに。」


逆効果だよ。


こんなの。



「……性格だって、喋り方だって、全てこの見た目に合うようにしてたんだ。
きっと普段の姿だったら、君に恋愛対象として見られなかったと思うから。」



え、そんなに酷いの?

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