ギャル系女子が今日、黒髪おさげでやってきました。
猛ダッシュで外に出たら、校門の前で杏里が立ってた。
「あ、いた。」
「本当だ。案外近くにいたんだね。」
あたしは杏里のそばまで歩いた。
「なに追いかけて来てんのよ!」
「杏里!お願い戻って来てよ!
許してとは言わないし、同じ人を好きになるのは仕方ないことじゃん!」
「……そうだけど。でも、うちはまだ諦められないの!
だからあんたといたら嫉妬で八つ当たりしそうで嫌なんだよ!」
「そんなの今始まったことじゃないでしょ!」
「そうよ!………ってあれ?」
「え?」
ん?今杏里そうよ!って………
「ぷっ………あはは!
もう杏里も千鶴ちゃんもおっかしい!」
仁香が笑いすぎてお腹を抱えていた。