愛しい君へ贈る詩
「恭輔はさ、その子のことが気になっているんだ」
「気になってる?」
「だってそうでしょ?女の子に対して嫌悪感があるのに、その子に対しては感じないし、はっきりしない蓮くんとの関係に苛ついている。それって気になってるってことじゃないの?」
「…………」
「じゃぁさ、目を瞑って想像して見て?」
恭輔は、大輔に言われるまま、目を瞑った。
「あずみがさ、蓮くんと話をしていたら、恭輔はどう思う?」
「別に…」
「なら、それが結衣ちゃんならどう?」
「すげぇーイラつく」
「それは何で?」
「何でって言われても…」
「じゃぁ、次の質問。恭輔が俺だとするよ?あずみが蓮くんと話していたら俺はどう思う?」
「嫌だと思うし、イラつくと思う」
「なら、結衣ちゃんと蓮くんが話してたら俺はどう思う?」
「…別に、兄貴は知り合いじゃないし、何とも思わないんじゃない?」
「そうだね。俺は何であずみと蓮くんが話してたら、嫌だと思うし、イラつくと思う?」
「そりゃぁ、自分の彼女だから」
「彼女だからか。まぁ、間違ってはないな。やっぱり自分が好きな女が他の男と話しているのを見たら、イラつくだろうし、あまり良い気持ちはしない。それどころか、どういう関係なのか気になって仕方ないと思う」
「…………」
大輔の言葉に、恭輔は黙り込んでしまった。