愛しくて
「翔竜ー!!」


しばらくした後、夏諒が

ひょっこりと顔だけを出し、

俺を呼ぶ。


「はいはい、何?」


俺は、部屋の中に入った。


夏諒は、恥ずかしそうにしながら

「どう?」

そんな事を俺に言った。


いちいち聞かなくても、わかるじゃん。


俺は、夏諒を好きなんだぜ?

可愛いに決まってんじゃん。


でも俺は、海翔とは違って

そんな事は言えない。


「普通に、普通だと思う」


何が普通なのか、自分でも

わからなかった。


いっつも、素直に言えない俺は

海翔に夏諒を持ってかれる。

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