ゾルダート~セルジュの憂鬱(3)
擬似親子の休日

ボスからの呼び出し

「セルジュ。あとで私の部屋に来い」


朝っぱらから、こんなメールがボスから来たんだな~。オレは、行きつけのファストフード店でテイクアウトしたハンバーガーをかじりつつ、あーあ、とため息をつきながら返信したぜ~。


「了解」


オレたちゾルダートは、名目上は要人警護だから、一応公務員ってことで、大統領官邸に部屋をもらってるんだが、みんな「アジト」って呼んでる~。で、そのアジトに珍しく、いやほんとに一年に一回あるかないかなんだけどさ~、オレが早起きして、アジトに一番乗りして、朝飯ぱくついてたら、これだもんな~。


まあ、なんで早起きしてきたかっていうと、昨日ナンパしたお姉ちゃんとあとで落ち合って、遊園地にデートしに行く予定だったんだよ~。その遊園地ってのは、最近できて、女の子や子供に人気のアトラクション、特に観覧車が有名なんだ~。まあ、その観覧車で二人っきりになりたいから、早く来て、デスクワークをちゃちゃっと片付けて、二人で乗り込む予定だったんだな~。有給もらってもよかったんだが、有給は趣味のツーリングやらレアなメタルバンドのライブに参戦するために使い果たしちまってさ~、仕方なかったんだよ~。



しかし、なんだが、お姉ちゃんとは今朝起きがけに、喧嘩してしまって、約束はパーになっちまった~。早く起きちまったし、仕方ないから、手持ち無沙汰でアジトに早く来て、ゆっくり朝飯でも食おうと思ってたわけ~。


そこに、ボスからのメールで、一気に嫌な予感がしたんだな~。勘なんだが、オレの嫌な勘はよく当たる~。
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