翠月姫




「‥‥さて、どうする?君は一人、こっちは何百人って仲間がいるけど‥‥?」


どれだけ仲間が居たって 関係無い
私はコイツを 絶対に潰す


持てる力を全て込めて 私は殴り掛かった

でも


「‥‥ッ‥!!」

「フッ…それで終わりなの?」


確かにこの男は 強かった
私の力じゃ到底敵わない程に。


いとも簡単に私の拳を手で交わすと
私の体はくるりと回り抱き抱えられる形になった


「お前‥‥女?」


一瞬 明らかに戸惑いを見せた隙を
見逃さなかった私は
腹を思いきり殴ると 男から距離をとった


「‥‥ッハ‥‥面白いじゃん。でもごめんね‥‥あとはコイツ達と遊んで」


「な…ッ!!」


ひらひらと手を振って
男はバイクで走り去ってしまった

残ったのは ‥‥軽く100人は超えるであろう敵


選択肢なんて無い。


「‥‥かかって来いよ」


私はそう一言 呟いた




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