PM 18:30 僕らの時間
出会い
―6年前―
「ごめん、別れたい。」
私には2つ年上の彼氏がいた。
でも中学1年生の私にとって“付き合う”というのがどういうことなのかよくわからず、別れを切り出した。
「え、なんでだよ…」
突然のことに状況を把握できずにいる彼。
「そ、そういうことなので…」
それだけ言うと私はその場から走り去った。
「はぁ………」
こんなことになるなら告白をOKするんじゃなかった…
そんな後悔だけが頭に残る。
今帰ったら、きっと先輩に鉢合わせてしまうと思い、教室で時間を潰すことにした。