PM 18:30 僕らの時間

出会い



―6年前―


「ごめん、別れたい。」

私には2つ年上の彼氏がいた。
でも中学1年生の私にとって“付き合う”というのがどういうことなのかよくわからず、別れを切り出した。

「え、なんでだよ…」

突然のことに状況を把握できずにいる彼。

「そ、そういうことなので…」

それだけ言うと私はその場から走り去った。

「はぁ………」

こんなことになるなら告白をOKするんじゃなかった…

そんな後悔だけが頭に残る。

今帰ったら、きっと先輩に鉢合わせてしまうと思い、教室で時間を潰すことにした。
< 2 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop