君だから〜たった一人の君〜
亮の居ない隙に、と目だけキョロキョロ動かす。
大きなテレビに、大きなコンポ。
DVDやCDが無造作に置かれている。
すぅっと息を吸った。
あ…亮の匂い、
「なんかあるか?」
部屋に入ってきた亮が呟く。
「亮の匂いするなぁ、て思て」
「ふは、変態か(笑)」
「…ッ」
やっぱ、この笑顔には慣れんッッッ!!!!
亮が持ってきたコーラを飲む。
「…話、あんねん」
「…なに?」
まさか、ヤな話…?