君だから〜たった一人の君〜

近付くキョリ

「麗香と初めて会うたんは、中2の夏やった…」


ポツリポツリと話す亮。


ウチの知らん、亮やった。







―俺はその日、1人でブラついとった。


そしたら何か声が聞こえてな、そっちに行ったんや。


そこには男3人と、1人の女が居った。


女が絡まれとるみたいでな、俺はつい寄ってそいつら追い払ったんや。


…その女が、麗香やった。


最初はお礼、てゆわれて断りきらんでお茶しただけやった。


んで、気に入られてかなんかしらんけど、連絡交換したんや。

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