君だから〜たった一人の君〜
いきなり現れて、いきなり笑いだしたのは一家の大黒柱。
思春期の娘たちにも嫌われない、爽やかな父。
薄い茶色の髪をなびかせて、誕生日席に座る。
「遅刻せんように行けよ」
「うん」
「まぁもし遅刻したら上手く誤魔化せ☆」
「「「もちのろん!」」」
…こんな、夏川家。
新しい制服に身を包んで、鏡で見る。
前の制服はブレザーで、これからはセーラー服。
セーラー服って着てみたかったんよね♪♪♪