君だから〜たった一人の君〜
「あぁ、せや!加納 遊馬(かのう あすま)!加納 遊馬や!」
「―!!」
「そんな名前、聞いたことないで」
「でも確かこんな名前やったで」
「ふーん…」
いきなり静かになった亜倖を、横目で見る。
「亜倖ってどこから来たんやっけ」
「え…っ」
それゆったらバレるかも…!?
「その子がめっちゃ可愛え顔してるんやって!」
会ってみたいな〜と笑う亜鶴弥を見て、少し懐かしくなった。