あの日失くした星空に、君を映して。
「ぅ…金曜日の…夜にな…」
「うん」
「幸久からっ…電話が、あって」
「…うん」
「鏡華に…………告白したって」
何度も喉に詰まらせながら風香が言ったことに、サアッと背筋が冷えた。
私は風香に何も言っていないから、工藤くんが何か言ったんだろうってことはわかっていたけれど…
なんで…そのことを…
「だから…」
自分の意思じゃなくて、押し出すみたいに風香の震える声が漏れる。
小さな小さな、声が耳にしっかりと届いた。
「…あたしの気持ちには…応えられんって…」
え…………?
あたしの気持ちってまさか…
風香が、工藤くんのことを好きっていうこと…?
「い、言ったの?」
「言っとらん…やっぱり、バレとったんや」