あの日失くした星空に、君を映して。
それ以上何も言わずに黙り込んでしまった風香に、声をかけることができない。
どうしよう、なんて言えばいい?
ごめん、とは言えない。
何に対しての謝罪だとしても、今の風香にそれはダメだ。
でも…どうして頭に浮かぶのはそれだけで。
「あの…風香…」
何を言おうとしているのか自分でもわからないまま、口を開いた時
「あたし、鏡華のこと嫌うとかそんなんありえんけんな」
風香がキッパリと言い切った。
「え………」
「幸久が鏡華のこと好きになるのもわかるもん…」