咲かない花
「・・・ぃ」
「え?なに?」
「いらない。こんなことされても、迷惑なだけだから」

嘘。
本当は嬉しくて。
物をもらうことじゃなくて、二宮くんの気持ちが・・・泣きたいくらい、嬉しいのに。

素直に喜ばない私って、全然可愛げがない。

「だから、こんなことしない・・・で」

そのまま袋を突っ返したら、二宮くんにその手を掴まれ・・・ガバッと抱きしめられた。

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