咲かない花
「ヒッシー、俺にもそれちょーだい」
「あ、うん。大野くん、お箸貸して」
「おまえんでいいよ」と言いながら、大野くんは自分のお箸を私に渡した。
「おまえ、あの彼と別れたのか」
「うん。もうずいぶん昔の話のような気がする」
「あちゃー。気の毒になぁ」
「私でしょ?」
「彼が」
「こらっ!」
「冗談冗談!」
「もうあっちには新しい彼女、いるから」
「あ、そー。じゃああれか。京都行くのは失恋旅行か」
「違うわよ」
三笠学園で教師を始めてから、毎年11月23日の誕生日には、どこかへ出かけるのが、私の恒例行事と化している。
今年は3連休だから、ちょっと遠出しようと思って・・・。
だけど結局、大野くんには「気分転換にね」とだけ言っておいた。
「あ、うん。大野くん、お箸貸して」
「おまえんでいいよ」と言いながら、大野くんは自分のお箸を私に渡した。
「おまえ、あの彼と別れたのか」
「うん。もうずいぶん昔の話のような気がする」
「あちゃー。気の毒になぁ」
「私でしょ?」
「彼が」
「こらっ!」
「冗談冗談!」
「もうあっちには新しい彼女、いるから」
「あ、そー。じゃああれか。京都行くのは失恋旅行か」
「違うわよ」
三笠学園で教師を始めてから、毎年11月23日の誕生日には、どこかへ出かけるのが、私の恒例行事と化している。
今年は3連休だから、ちょっと遠出しようと思って・・・。
だけど結局、大野くんには「気分転換にね」とだけ言っておいた。