ビターチョコレート!
スキップで鼻歌を歌いながら希依が待つホテルヘ帰った。
「たっだいまぁ〜♪」
私の異常なハイテンションに希依は顔をしかめた。
「ちょっと、みおり!飲み過ぎじゃない??」
コップに水を注ぎながら言った。
「酔ってないよぅ!!見てよ!!これを!」
酔ってると思ってる希依に、私は、
左手をつきだした。
「えええええええ!!!!!」
隣の部屋から苦情が来てもおかしくないくらいの大声を出し驚く希依。
「なんとね!伊織くんがプロポーズしてくれましたぁあ!!!いぇい!!」
ひゃっほーっと奇声をあげて、ベッドの上で飛び跳ねる私。
「あのクール王子が!あの野郎、涼しい顔してやってくれますなぁ~」
つんつんと肘でつつく希依。
へへへ、とにやけながら左手の薬指に輝かる指輪を眺めた。
「みおり!おめでと!!」
希依がぎゅーーーっと抱き締めてきた。
まるで自分のことのように喜んでくれた。
その日は、何度も嬉しさを噛み締めながら眠りについた。