透明ガール

などと、榎本の姿を見ながら思っていると、



「そこの男子生徒を見つめながらにやけているチビ馬鹿メガネー？」



「ああ？なんだと⁈」



罵詈雑言を浴びせられた方向を見やると澄まし顔の冬華と目が合った。



「にやけてないから！もう、なに？」



口を膨らませて答えながら冬華に近づく。



「チビ馬鹿メガネは否定しないのね。チラシ出来上がったんだけど、どうすればいいのかしら？」



冬華は出来上がったチラシをぴらぴらと振って見せる。