コバルトブルーの海の家



波の音が心地よくて、ここに朝までいたいとさえ思った。




「俺、今、前の彼女からやり直そうって言われたら、まだ悩んでしまうと思うねん。でも、いつか、前の彼女から連絡あっても無視できるようになれるって思う。瑠奈が俺の隣におってくれたら・・・」






翔太さんが、じっと目を見つめて、言った。



私と翔太さんは、門限の12時を過ぎても、ずっと海にいた。





繋いだ手が、いつの間にか自然になっていて、

緊張が解けていた。




「眠くないんか?お前、明日朝の洗い物当番やろ?」



「ほんまやぁ・・・でも、翔太さんと一緒におるの楽しいからずっとおりたい。」




自分の成長に驚いてしまう。


好きな人に素直になれるってこんなにもウキウキするんだね。


心が、飛び跳ねて、喜んでいるようだった。





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