夢喰い


大学での友行は、決してみんなの中心に居る訳ではないけれど

それでもいつもみんなの笑顔の中に居る。


奈々に誘われた飲み会の日まで、私は友行の存在すら知らなかった。気に留めていなかった。

だけど改めて見ると、友行はあんなに眩しい場所に居た。

偽りの恋をチラつかせて人の夢を喰いあさる私とは違う。


友行。
あなたの空気はあったかくって、なんだか痛いや。
< 48 / 90 >

この作品をシェア

pagetop