猫の恩返し
へぇ………


泳ぎに来たと言う割には3人共服を着ていて、それが目的ではなさそうな気がした


「それってさ、お前…邪魔なんじゃねーの?」


「えっ?!何でですか!」


女のくせに鈍いな、コイツ…


牧野が係長をどう思ってるのかは分からないが、係長は確実に牧野に想いを寄せているはず


「主任!意味が分からないんですけど」


「ああ、いいよ…別に。分からなきゃ分からないで」


いちいち俺がどうこう言う義理じゃない

それに、あの牧野のことだ

周りがはやし立てればはやし立てるほど、本心を隠しかねない


「主任、変わりましたね」


思ってもみなかった下村の言葉に、思わず口が開く


「何で?」


「んー。今までの主任って、何か近寄りがたい雰囲気があったんですけど、ナツちゃんが職場に来てから何となく変わりましたよ。あと、私達には無関心だったし…」


そんな風に言われるほど、俺は変わったんだろうか


「そうか…」


ナツと牧野、そしてそのすぐ傍でそれを見守る係長を眺めた
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