ワタシの愛しの剣士様⭐


「いただきます」

「「いただきますっ!!」」


まーくんと千春ちゃん、千夏くんはきちんと挨拶をして、食事に手をつける。


「い、いただきます…」


な、なんか緊張するなぁ。まずいとか、濃すぎるとか、そういうの結構痛い。



私はこっそりと食事を口にする三人を見つめる。



「おいしい!!」

「るな、天才!!」



千春ちゃんと千夏くんが笑顔でバクバクと食事を食べる。


よ、よかったぁー。ふふっ、ガッツキすぎだよ。でも、作ったかいあるよね。



「まーくんは………」


どうかな?と聞こうとして、まーくんを見ると、まーくんは無言でバクバクとご飯を食べていた。


聞くまでもなく、これはおいしいって事だよね??


「ふふっ……」


自然と綻ぶ口、私、今すごく嬉しい。なんだろ、一人の時はこんな穏やかな気持ちにはならなかった。



温かいな………。家族、なんか良い。誰かと家庭を持ったら、私もこんな毎日を過ごせるんだろうか。



「お兄のご飯はいつも黒くてまずいんだよ!」


千春ちゃんの言葉に私は首を傾げる。



え、黒いって何??焦げてるって事??



「お兄のご飯は粘土みたい!」



ねんど……………粘土!!?あのこねる粘土!?まーくん、一体何食べさせてたの!?



ジッとまーくんを見つめると、まーくんはバツが悪そうな顔をする。
























< 35 / 60 >

この作品をシェア

pagetop