ワタシの愛しの剣士様⭐
「いただきます」
「「いただきますっ!!」」
まーくんと千春ちゃん、千夏くんはきちんと挨拶をして、食事に手をつける。
「い、いただきます…」
な、なんか緊張するなぁ。まずいとか、濃すぎるとか、そういうの結構痛い。
私はこっそりと食事を口にする三人を見つめる。
「おいしい!!」
「るな、天才!!」
千春ちゃんと千夏くんが笑顔でバクバクと食事を食べる。
よ、よかったぁー。ふふっ、ガッツキすぎだよ。でも、作ったかいあるよね。
「まーくんは………」
どうかな?と聞こうとして、まーくんを見ると、まーくんは無言でバクバクとご飯を食べていた。
聞くまでもなく、これはおいしいって事だよね??
「ふふっ……」
自然と綻ぶ口、私、今すごく嬉しい。なんだろ、一人の時はこんな穏やかな気持ちにはならなかった。
温かいな………。家族、なんか良い。誰かと家庭を持ったら、私もこんな毎日を過ごせるんだろうか。
「お兄のご飯はいつも黒くてまずいんだよ!」
千春ちゃんの言葉に私は首を傾げる。
え、黒いって何??焦げてるって事??
「お兄のご飯は粘土みたい!」
ねんど……………粘土!!?あのこねる粘土!?まーくん、一体何食べさせてたの!?
ジッとまーくんを見つめると、まーくんはバツが悪そうな顔をする。