ワタシの愛しの剣士様⭐
「………目で訴えられるほど辛いものはないな」
まーくんは申し訳なさそうに私から視線を反らした。
「ゴクンッ、はあっ、はあっ………」
とりあえず、飲み込むしか処理できないし、後でお腹壊したらまーくんのせいだからね!!
「るな、水」
「るな、タオル」
千春ちゃんと千夏くんが私に水とタオルをくれる。
なんて、出来た子達なの??ありがとう、今なによりもほしかったのはこの2点よ。
「まーくん?チャレンジャーなのは良いけど、これは命が危ないから、私と料理しよ?」
「しょ、承知した………」
ガックリと肩を落とすまーくんに私は笑う。
「教えがいがあるなぁ。ここを出るまでに絶対に1品はまともに作れるようにしてあげる!」
「まともに………」
またまたガックリするまーくんの肩を叩く。
「まぁ、これは記念に頂きます」
「え………」
黒い物体を食べる私を、まーくんは驚いたように見つめる。
こんなんでも、まーくんが私達の為に作ってくれたご飯だもん。それって嬉しい。