SONG 〜失われた記憶〜
一息つく為、
自室を出てリビングへと顔を覗かせる。

当たり前だが、
そこには義人さんの姿はなかった。


代わりに置き手紙が残されていた。

《集中してるようだから帰るね。
Happy Birthday》

達筆な字でそう書かれている。


私はその走り書きされたメモを、
テーブルに残して冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。

それを口に流し込む。

ひんやりとした液体が体内に入ってきたため、
先ほどまであった眠気が一気に冷めた。



取り敢えず、
空になったカップとお皿を片付けてから寝室へ行く。

すぐには眠れないので、
ベッドに備え付けてあるベッドライトをつけ、
読みかけの本を読む。

プレゼントに貰ったオルゴールを鳴らしながら……。




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