……っぽい。
ひとしきり泣くと、自分でも思いのほか、今の気持ちが素直に言えた。
悔しいのも本当、復讐してやりたいのも本当、あの2人に一泡吹かせてやりたいし、死んじまえって本心では思っている。
でも一番、素直に言いたかったのは、笠松に対して“しっかり救われましたよ、ありがとう”という気持ちを100%伝えきるところだった。
「先輩って……」
「な、なによ」
「もしかして、わりとツンデレ?」
「いや、そういう自覚は……。え、あれ? 私って実はそうだったりするの⁉」
「うひょーい、無自覚ツンデレ!」
……まあ、上手くはいかなかったようだけれど。
それよりも、どこら辺がツンで、どこら辺がデレなのかが分からない私はオバサン化現象まっしぐらなのだろうかと思うと、今までとは違う涙が出てきそうで、それはそれでショックだ。
楽しそうに声を上げて笑う笠松を見ても、何が楽しいのか、ちっとも分かりゃしない。
「……ていうか笠松、お腹空いたんだけど」
だから苦し紛れに食べ物を乞うてみる。
見ると、テレビ台に置かれたデジタル時計は午前2時を数分ばかり過ぎていた。
これなら当然、お腹も空くはずで、なんやかんやで結局ポカリしか飲んでいない笠松も、さぞかしお腹が空いたことだろうと思う。