……っぽい。
それはともかく。
「ちょ、笠松、朝から何してんの……?」
笠松の手の動きや首筋にかかる息のかかり具合がなんだかおかしいのですが。
服の中に手を入れてみたり、顎のラインキスをしたり、吸ってみたり舌を這わせてみたり、一体何を始めるつもりなのだ、こやつは。
うっふん、あっはんになってしまって、何かの弾みでうっかりメガネを壊してしまったら作りに行かねばならぬではないか。
いや、それは別にいいけれど、昨日、結局お風呂に入らなかったし、笠松だって入っていないだろうし、なんかもう汗臭いんじゃないかね、ぶっちゃけ酸っぱいんじゃないかね。
歯磨きもまだなのに、やめれ!
「めっちゃ褒めてますよ。なんかもう、先輩の全部を俺のものにして、先輩は俺からずーっと離れられないようにしたいくらいです」
すると、鎖骨に沿ってキスを落としながら、熱い吐息とともに笠松が甘く囁く。
監禁でもする気なのだろうかと一瞬思ったけれど、それを口に出さずに嚥下できたのは、笠松が施してくれている恋愛矯正の成果が現れはじめてきたことと、唇を塞がれたからだ。
ああ、歯磨きまだなのに……と思う間もなく笠松の舌が私を求めてどんどん浸食してきて、思考能力がみるみるうちに奪われる。