わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜
暫く目を瞑ったまましゃがみこんでいると、やっと吐き気が収まってきた。
目眩も良くなってきて、そっと目を開けてみる。
良かった、もう大丈夫みたいだ。
「うっしゃ!取れた!!」
「わぁっ!?」
いきなり耳元で聞こえた声に、大袈裟なくらい飛び退いてしまった。
今度は何?
今の声は広樹よね??
「明美、取れたぞ」
「あぁそう。ありがと」
嬉しそうに笑う広樹に素っ気なく答えたのは、私。
また私は第3者視点で私を見ているようだ。
何故だか今回は、気持ち悪くなってない。