知りたくなかった本当の気持ち
若王子 康弥ヤスヒサ side



はぁ。 意外とつまんねぇ。


今俺は來奈と図書室にいる。



ここ数日來奈は学校が終わるとすぐに帰っているのか、なかなか会えてなかった。



しかし今日偶然会って、寄り道しようとした彼女に無理矢理着いていった。



行き先が図書室だってことはわかってた。



勉強に集中することも、お見通し。



ふっ。 いつもの俺だったらこんなことについていかないで、他の女の元に行く。



それなのに...何故か拒否しないで、あっさりと來奈の後を追った。



......これはヤバいかも。



そして今。

音楽を聴いてるのか、イヤホンをしながら勉強に取り組んでいる來奈。


完璧俺に構う隙を与えてくれない。



こんなはずじゃなかったのにな。



勉強なんてやってられねーよ!



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