知りたくなかった本当の気持ち


『あんた昼休みにあたしが言ったこと、何も理解できてなかったんだね。


少しはそこで反省してなさい』



自然に自分の体を縮めようとしてしまう。



「おい、どうしたんだよ?」


と彼が近づいてくる足音が聞こえる。



やめて…来ないでよ。



「……やだ…。 なん…で…?」



伝えたいのかそうじゃないのかわからない言葉が出る。



「落ち着けよ。

今そんなに不安になったって、どうしようもねぇだろ」




『なにお前。

こんなことで泣くのかよ。


頼りねーな。



泣いたら何でも解決するって思ってるとか...一番嫌なタイプだわ』



ついでにこいつから言われた、嫌な言葉を思い出してしまった。




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