知りたくなかった本当の気持ち
「ハハハハ…」
もうどうしようもないあまり、笑ってしまった。
「なんだよ、薄気味わりぃな」
そんな若王子の言葉を無視する。
『やっぱりムカつく。
そういう生意気な態度。
ここに集まってる子はね、皆康弥君の事が好きなの!
少しでも自分を相手の心に残そうと必死なのよ。
それなのに何、そのあんたの態度。
あんたみたいなヤツがいると、康弥君が悪くなる。
康弥君を好きな子は、たっくさんいるのよ!?
マジで金輪際付きまとわないでくれる?』
『その頑張ろうとしている所に、あんたが邪魔してるんでしょ?!
邪魔物はいない方が、皆だってやり甲斐は出てくる。
邪魔物を排除するくらい、何が悪いって言うの…』
ヤバイ… 空気に呑まれて、嫌なことを思い出してしまう。