知りたくなかった本当の気持ち

「ハハハハ…」


もうどうしようもないあまり、笑ってしまった。



「なんだよ、薄気味わりぃな」



そんな若王子の言葉を無視する。



『やっぱりムカつく。
そういう生意気な態度。


ここに集まってる子はね、皆康弥君の事が好きなの!


少しでも自分を相手の心に残そうと必死なのよ。


それなのに何、そのあんたの態度。


あんたみたいなヤツがいると、康弥君が悪くなる。


康弥君を好きな子は、たっくさんいるのよ!?


マジで金輪際付きまとわないでくれる?』



『その頑張ろうとしている所に、あんたが邪魔してるんでしょ?!


邪魔物はいない方が、皆だってやり甲斐は出てくる。


邪魔物を排除するくらい、何が悪いって言うの…』



ヤバイ… 空気に呑まれて、嫌なことを思い出してしまう。



< 212 / 444 >

この作品をシェア

pagetop