知りたくなかった本当の気持ち
私が席に鞄を置くなり、里桜は元気そうに私に訊いてきた。



「朝起きたらね、誰もいなかったからどう気持ちをもって行けば良いかわからなかった。


突然家に戻ってくるし、かと思えばいつの間にかまた出て行くし」



私はいまいち明るくないトーンで話してしまう。



「來奈の家族は、そこ辺は自由人だねぇ」



と当たり前のように前の人の席に座り、頷く彼女。



「まぁ私的には、それでも良いんだけどね。


だけどね…」



私は限られた朝の時間、里桜に今の心境を話した。




「そっか。
來奈の父親、会社を優先するためには娘のことを犠牲にしても構わない人なんだ。


それは傷つくね…」



里桜も同じように考えてくれる。



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