知りたくなかった本当の気持ち
「いい加減にしなさい。  

神崎くんのこと、何も知らないくせにでたらめ言うんじゃない。


神崎くんの名誉をけなしたんだ。


ほら立ちなさい。


頭を下げて、謝りなさい」


痛む右頬を右手でかばいながら、父さんに左肩を捕まれる。


そして琉生さんの前で頭を下げさせれる。



でもそんな父さんの左手を振り払った。


「私は悪くないんだから、絶対謝らない!」


「ごちゃごちゃ言うな!
俺はそんな風にお前を育てた覚えはない!


出ていきなさい!

お前はもう私の娘じゃない」


そう言われ、ドアの方に押された。


言われたことに傷つくわけではなく、怒りは倍増。


だから言い返した。


「こんな家から出ていってやる!


父さんも琉生さんも......兄さんも、みんな大っ嫌い!」


父さんの書斎のドアを荒々しく閉めて、私は部屋に戻った。


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