知りたくなかった本当の気持ち


「...ということで学級委員!


帰りのHRが終わった後に、宿題だった新年の抱負を全員分、先生の所に持ってくるように!


そして各教科の係は、それぞれの教科の宿題を担当の先生の所に持っていくこと!



じゃそれ以外に伝えることはないから、号令!」



そう担任が言うと、学級委員長が号令をかけた。



そしてみんな次の行動に移る前に、さっきの続きをと話している。



今から大掃除だから、机を下げた人から話し始める。



「來奈、学級委員だから新年の抱負のプリント持ってかないとねー」



嬉しそうに他人事に言ってくる里桜が羨ましく感じる。


まぁ少し帰るのが遅くなるくらい、別にいっか。




そして私はなお兄の影響や、家族からの無言の要求やらで、大役を務めなければならないのだ。



女子ということで、普通の学級委員で済まされてるけど...。


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