知りたくなかった本当の気持ち

「そっか...


あたし的にもう少し詳しく聞きたい話でもあるから。


いつか話してよ」



知ってるよ。


里桜にこの話題を乗せてる時、結構真剣に聞いてくれてるから。


もう何年も経ってるんだから、あたしも吹っ切れないといけないんだけどな。





「あ、チャイム鳴った。


また後でねー!」



朝の時間を終わらせる合図が鳴ると、教室にいる人全員が名残惜しそうに席についていった。




私もまだまだ里桜と話したかったな。



冬休みの話。



あんな嫌いな人の話はしたくないし、思い出したくもないよ。




< 6 / 444 >

この作品をシェア

pagetop