私の居場所

社長がにっこりと笑う。

「みなさん、お疲れ様でした。」

私はみなさんに声をかけた。

「コーヒーでも入れますか?」

そうみんなに私は聞いたが、みんな一様に首を横に振る。

「俺、早く帰って寝るわ。」

雅さんが笑う。

「俺も。年寄りにはきついわ。」

敏さんも雅さんに同調するように、疲れた顔をする。

そしてさっさと帰ってしまった。

「福山君も園美ちゃんも早く帰りなさい。片づけは明日で良いわ。でもちゃんと明日はいつも通り出勤して来てね。」

やっぱりみんな疲れている。

私は慌てておにぎりの入っていた皿と湯呑をミニキッチンのシンクに持って行く。

そして慌てて、帰りの支度をした。

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