colorful

「なんだなんだ、みんなして俺の事なんだと思ってるんだ…」

「「DT」」


あたしとちづるが声を揃えて言う


「………よし、お前ら覚悟は出来てるんだ「拓海〜!!」


航平の声を遮って、みほが割り込んできた。



「おう」

「ね、今日の放課後遊ぼう!」

「あー、わり。無理だわ」

「えぇ!また〜?
昨日の夜も連絡してくれなかったし何してるの?」


みほが拓海に疑いの目をむける。


(やば……)

気まずい雰囲気が流れ、
ちづるに視線を送るも、ちづるはこの状況を楽しんでいるらしく気づかない。



「充電きれてたんだよ。
何か用だったの?」

「別にそうじゃないけど…」

「ならよくね?俺にもいろいろあんだし、
用ないなら連絡とる必要もなくね?」

「…なにそれ。じゃあもういい!
みほもう拓海に連絡しない!」

「勝手にしたら?」

「するもん!拓海のばか!!」



そう言い捨てて、みほは走って教室をあとにした。


< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop