乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
冷たい目つきで私を見る。
「え…帰って、奈緒さんと話すの?」
「…まだわかんねー。今この話したら俺イラついてるし奈緒の事傷つけることしか言えねーと思うから。多分あいつも悩んでるはずだし」
奈緒さんの事…信じてるんだ……
拒まなかったって言っても…
それでも陸は疑わないんだ…
ズキンと胸が痛くなった。
「も…もしかしたら…奈緒さん、あの人の事気になってるのかもよ…?」
「え?」
「だって…奈緒さん、海でもいつもあの人の事見てたもんっ…それになんかあの二人仲良さそうな感じじゃなかった?なんかあるのかも…」
「優奈」
私の言葉を遮るように、少し大きな声で名前を呼ばれた。
私を見つめるその目はとても鋭くて、身震いするくらいだった。