乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
優奈ちゃんは簡単に仕事内容だけ説明されて帰って行った。
高校生だから休日たまにと、夕方から少しの時間だけだけど、事務員がもう一人いるのといないのでは全然違う。
それにしても…本当にかわいい子だったな。
午後、今江君は現場に戻り、事務所は私と陸さんだけになった。
「優奈ちゃん…かわいい子だったね」
「そうか?」
陸さんはスーツの上着を脱いで自分の席に座った。
「あちぃ」と言いながら、首元のボタンを外しているのを見て、どきっとする。
「二人は久しぶりに会ったの?」
「そーだなー最近今江んちにも行ってねぇし…最後に会ったのは2.3年前だっけかな」
「そうなんだ。でもここでバイトすることになるなんてね~」