乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
こういうこともたびたびある。
もっと余裕がある朝にしたいのに…
「ママ、バスまだ来なくて良かったねっ」
にっこりしている蒼空を見ると気が抜ける。
「あらっ桐谷さんおはよう」
2人でおしゃべりしていたうちの一人のママさんが私に挨拶した。
蒼空の友達の、高橋優斗くんのママだった。
「お、おはようございますっ…」
走ってきたからまだ呼吸が整っていない。
それに気づいたのか、優斗ママがプッと一瞬笑った。
「大丈夫?すごい髪が乱れてるけど…」
「え!?」
私は急いで手で髪を直した。
「毎朝大変ねぇ~」
そう言って笑ったのは、隣にいた長谷部渉くんのママ。