Nemesis=復讐の女神=



放課後になると、みんな私を待たず倉庫に行くようになった。



私が倉庫に行っても、みんな悠里ちゃんとばっか話してて私は会話に入れない日々が数日続いた。



皆が『友情』よりも『恋愛』を取るのは当たり前。




そう思い込んでみたけど、それは限界に近づいていた。





倉庫に居づらくなった私は、外に出て一人ボーッと雲ひとつない空を眺める。



仕方ないってわかってるけど……やっぱちょっと悲しいかも。




最近は、皆からのイジメもヒートアップしてきたから精神的に辛いのも事実……。



「はぁ………」



一人、晴天の空の下でため息をつく。




その時だった。



「結愛ちゃん!」 



< 10 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop