Calender_Girl


会がお開きになって。僕はみんなを送っていくかな、と云う事に
自然になって。
クルマで通勤している人は、大抵その日は電車できていて
誰か、「お当番」みたいな人がクルマを持ってきて
ドライバー掛が、その人のクルマでみんなを送っていく、なんて事をして
タクシー代を倹約していたのです。この頃。

で、僕は、この12Fの子たちを送る事になり。
靖子ちゃん、昌恵ちゃん、尚美ちゃん、の3名を送ることになり...

あてがわれた車が、低く身構える黒いスポーツカーでした。

「誰の?」って聞くと 「私の」と、靖子ちゃんがにっこりと。
酔いが回って上気した顔でそう答えました。


一見、大人しいお嬢さんなのですが、改造したスポーツカーに乗るのが好き...。
なんか、不連続性を感じて妙に僕は、感心しました。


僕は、割とクルマは好きだったので、そのスポーツカーにみんなを乗せて
あちこち回りました。

最後は靖子ちゃんのアパートメントに、車を置いて帰るのですが
その道すがら、いろんな話をしました。


パイロットになりたかった、と、靖子ちゃんは酔いが助けたのか
饒舌に、夢を語りました。


大人しそうに見えて、なんか、強い芯がある子だなぁと僕は思いました。


「僕は、音楽を作りたいけど、まだ、諦めた訳じゃなくて...仕事しながらでも
できるもの。」と、僕は言いました。


そういうのって、いいね。と、なんか、少年ことばで話すのも
自然な感じでした。
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