オトナの恋を教えてください
お姉さま社員は馴れた様子で器を受け取るけれど、小心者の私はなんだかその態度ひとつとっても怒らせているんじゃないかと不安になる。

ええい、渡したらさっさと引き上げだ。
よろしくお願いしまーすと退散しようとした時だ。


「あ、柏木さぁん、お帰りなさい」


受付のお姉さまの声ががらりと変わった。
私の時と全然違う可愛い声の示す相手

……そこには柏木一さんがいた。


「あ」


「あ」


私たちはお互い顔を見合わせ、小さく呟いた。



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