オトナの恋を教えてください
「先に言っておくけど同情だから」


柏木さんが言った言葉の意味がわからない。

あれ、私また考えるのに夢中で聞き逃してた。
ホントこういうところがダメなやつだよ。とほほだよ。

慌てて話の流れを類推する私に、柏木さんが言った。


「俺で良ければもらってあげるよ、処女」


「……え!?」


「少なくとも俺に触られるのは大丈夫なんでしょ?なら、俺が男の免疫つけてあげる。そうしないとかわいそうだからね、見合いで出会うきみの未来の旦那が」


思いっきり見下した感じだけど、柏木さんは確かにOKを出した。

え?本当にいいの?
バカバカ言っちゃえる女子と関係もつの嫌じゃないの?

は!
でも、そんな確認して覚悟が鈍られると困る!
私は両手をテーブルにつき身を乗り出す。


「ありがとうございます!私!鞄の中に下着も避妊具も準備済みです!近くのホテルもリサーチ済みで……」


「イヤイヤ待て待て。落ち着きなさい」


勢いよくせっつく私を、どうどうといなす柏木さん。

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