オトナの恋を教えてください
「俺、女に“天然”はいないと思ってる。計算か本物のバカかのどっちか。三条さんは真性のバカだね。
目に浮かぶよ。バカだけど顔は可愛いから、すぐに悪い男に騙されて処女食われて、金貢がされて、病気うつされて、捨てられちゃう姿が。かわいそうに」


こう差し向かいで柏木さんと話しているわけですが、バカの連呼にだんだんツラくなってきた。

確かにバカですよ、私。
それは知ってますよ。

でもこの切れ味抜群な攻撃が痛い。
こう、なんていうか。オブラートに包む気ゼロといいますか。

いろはのヒットポイントはすでにひと桁です。
息絶える寸前です。


少しでも空気を緩和したくて、ウーロン茶をぐっと一口。

柏木さんって遠くで見ていたイメージと、実際は違うんだなぁ。

女の子は来るもの拒まずっていうから、もっと優しい紳士な人だと思っていた。勝手にイメージ付けして憧れていただけなのかな。

私のイメージした王子様じゃない柏木さん。
こんなに怒られてるし、早いところ解散した方がお互いのためかもしれない。

今日のことは後日改めて菓子折りでも持って御礼ということで。

はぁ、でも結局、私の計画は頓挫だ。

どうしよう。
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