ずっと、傍にいてよねっ!
 浅葱は、答えなかった。




 ただ、タオルで拭いたまだ濡れている前髪の間から、まっすぐ私を見つめる。




 「ちょっと、待ってて。」




 着替えも持っていかなきゃ。




 出かける準備もしなきゃ。




 ここにいたら、浅葱がどんな思いをするか、分からない。
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