パンジーの花
「さて。話は変わりますが、もう少しで夏休みも終わります。」
手をパチンと叩き、自ら注目を浴びたナツキ。みなさん、わかりますね。と何処かのアナウンサーの様に話す。
「そう。それは課題です。」
その言葉にナオトくんと柴田くんが、ため息を吐き出す。ナオトくんはともかく、柴田くんは課題をやらなさそうだ。
「課題やった人ー」
「はい。」
「はい。」
柴田くんの大きな声に、私が手を挙げる。そしてもう一人。そうそれは、ナオトくんだった。