パンジーの花
お邪魔します。みんなの声が家に響く。
一軒家の家の2階に私の部屋はある。
2階だよー。と言えばみんな先に上がっていく。私もそれに合わせて2階に上がった。
「ユリちゃんの部屋、はじめてじゃーん。」
「ナツキの家にはもう行ったの?」
「あたぼーよ!ナツキとは、あんなことやこんなこ…痛っ」
「黙れ柴田」
柴田くんはナツキの家に入ったことを説明すると、照れた顔のナツキに頭を叩かれていた。仲良しだね。といえば柴田くんは、おう。と笑い、ナツキは否定して笑った。
「あのさ、ナツキには言ったんだけど。」
「あーマサキに言ってねぇわ。」
私が口を開くとナオトくんも口を開く。話の的が自分だと思った柴田くんは動揺して、何何と目をギョッとさせている。
「わ、私とナオトくん、付き合いました。」
「えー!?」
柴田くんは声をあげて、うるせぇよ。とナオトくんに叩かれていた。ナツキは、私のおかげね。と微笑んだ。
「やっと、ナオちゃんの恋が叶ったのねー!」
「うるせぇよ!マサキ!」
四人の他愛ない会話が久しぶりだった。