続・俺様専属メイド!?
「そういうことってどういうことだよ。
意味わかんねぇ」
「翔?」
「来い」
あたしの言い分は聞いてくれず、ズンズン歩いて行く。
そしてよく来る空き教室に入る。
入るなりあたしをドアに押し付け、逃げないようにあたしの横を両手で塞ぐ。
あたしを見ているのが分かる。
でもあたしは顔を上げられない。
「こっち向け」
「無理」
「命令」
「……無理」
あたしの言葉に大きくため息をつく。
呆れられた?
チラッと翔の顔を確認しようとするよりも先に、ドアについていた手があたしの顎に添えられ無理やり顔を上げさせられる。
至近距離で目が合い、怖くなって目をギュッと閉じる。
「ふざけんなよ」
怒ったような低い声が耳に届いて、閉じた目から涙が零れた。