続・俺様専属メイド!?
「このまま走って行くぞ」
「え?もうっ……!」
正直息は苦しいし、夏に走って行くとかバカらしいとすら思うけど。
その分繋がれた手は強くて離れない安心感があった。
あたしはこの手に引っ張られたらどこへだって行ける気がするんだ。
翔の隣にいたい。
これからもずっと。
そこでずっとあった悩みは、走って振り切れたようになくなった。
あたしは決めたよ。
翔の横顔を見ながら繋がれた手に力を込めた。