続・俺様専属メイド!?

何も望まない。




「はぁーはぁー吐きそう……」


「お前、貰い手いるからってそういうこと言うなよ」


「翔だって、そんな恥ずかしいことサラッと言わないでよ」



とか冗談言ってるけど、本当にやばいかも。


大河と松永さんから逃げるように走り出してから、ノンストップで学校まで来た。




こんなに全力でけっこうな距離を走るなんて久々すぎてやばいかも……。




「よく頑張りました」


そう言ってあたしの頭を撫でる翔は、あまり息を乱していない。

そりゃ多少は息切れしてるけど、それすら感じさせない爽やかな笑み。



まあまあかっこよくて金持ちで頭も良くて運動もできて。


どんだけハイスペックなんだよ!



天は二物を与えすぎだよね。


しかもこんなやつに。




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