続・俺様専属メイド!?
全部俺に任せろ。
翔に抱きしめられて泣き続けていた。
吐き出すことなんてなかったから、翔がいてくれたおかげであたしの気持ちは軽くなった。
「……ありがとう。もう大丈夫」
翔の肩に手を置き、離れようとする。
すごく助かった。
でも、やっぱりこういうのはよくないよね。
「ダメ」
離れようとしたのに、あたしの背中に回した腕を強くしてまた距離を埋められる。
こんなの反則だよ……。
「翔こそ、ダメだよ」
だからもう一度肩を押すけど、離れてくれない。